message-2025/04/27

『復活の主』 ヨハネによる福音書20章、16章

1さて、一週の初めの日に、朝早くまだ暗いうちに、マグダラのマリヤが墓に行くと、墓から石がとりのけてあるのを見た。 2そこで走って、シモン・ペテロとイエスが愛しておられた、もうひとりの弟子のところへ行って、彼らに言った、「だれかが、主を墓から取り去りました。どこへ置いたのか、わかりません」。 3そこでペテロともうひとりの弟子は出かけて、墓へむかって行った。 4ふたりは一緒に走り出したが、そのもうひとりの弟子の方が、ペテロよりも早く走って先に墓に着き、 5そして身をかがめてみると、亜麻布がそこに置いてあるのを見たが、中へははいらなかった。 6シモン・ペテロも続いてきて、墓の中にはいった。彼は亜麻布がそこに置いてあるのを見たが、 7イエスの頭に巻いてあった布は亜麻布のそばにはなくて、はなれた別の場所にくるめてあった。 8すると、先に墓に着いたもうひとりの弟子もはいってきて、これを見て信じた。 9しかし、彼らは死人のうちからイエスがよみがえるべきことをしるした聖句を、まだ悟っていなかった。 10それから、ふたりの弟子たちは自分の家に帰って行った。
11しかし、マリヤは墓の外に立って泣いていた。そして泣きながら、身をかがめて墓の中をのぞくと、 12白い衣を着たふたりの御使が、イエスの死体のおかれていた場所に、ひとりは頭の方に、ひとりは足の方に、すわっているのを見た。 13すると、彼らはマリヤに、「女よ、なぜ泣いているのか」と言った。マリヤは彼らに言った、「だれかが、わたしの主を取り去りました。そして、どこに置いたのか、わからないのです」。 14そう言って、うしろをふり向くと、そこにイエスが立っておられるのを見た。しかし、それがイエスであることに気がつかなかった。 15イエスは女に言われた、「女よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか」。マリヤは、その人が園の番人だと思って言った、「もしあなたが、あのかたを移したのでしたら、どこへ置いたのか、どうぞ、おっしゃって下さい。わたしがそのかたを引き取ります」。 16イエスは彼女に「マリヤよ」と言われた。マリヤはふり返って、イエスにむかってヘブル語で「ラボニ」と言った。それは、先生という意味である。 17イエスは彼女に言われた、「わたしにさわってはいけない。わたしは、まだ父のみもとに上っていないのだから。ただ、わたしの兄弟たちの所に行って、『わたしは、わたしの父またあなたがたの父であって、わたしの神またあなたがたの神であられるかたのみもとへ上って行く』と、彼らに伝えなさい」。 18マグダラのマリヤは弟子たちのところに行って、自分が主に会ったこと、またイエスがこれこれのことを自分に仰せになったことを、報告した。
19その日、すなわち、一週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人をおそれて、自分たちのおる所の戸をみなしめていると、イエスがはいってきて、彼らの中に立ち、「安かれ」と言われた。 20そう言って、手とわきとを、彼らにお見せになった。弟子たちは主を見て喜んだ。 21イエスはまた彼らに言われた、「安かれ。父がわたしをおつかわしになったように、わたしもまたあなたがたをつかわす」。 22そう言って、彼らに息を吹きかけて仰せになった、「聖霊を受けよ。 23あなたがたがゆるす罪は、だれの罪でもゆるされ、あなたがたがゆるさずにおく罪は、そのまま残るであろう」。
24十二弟子のひとりで、デドモと呼ばれているトマスは、イエスがこられたとき、彼らと一緒にいなかった。 25ほかの弟子たちが、彼に「わたしたちは主にお目にかかった」と言うと、トマスは彼らに言った、「わたしは、その手に釘あとを見、わたしの指をその釘あとにさし入れ、また、わたしの手をそのわきにさし入れてみなければ、決して信じない」。
26八日ののち、イエスの弟子たちはまた家の内におり、トマスも一緒にいた。戸はみな閉ざされていたが、イエスがはいってこられ、中に立って「安かれ」と言われた。 27それからトマスに言われた、「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手をのばしてわたしのわきにさし入れてみなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい」。 28トマスはイエスに答えて言った、「わが主よ、わが神よ」。 29イエスは彼に言われた、「あなたはわたしを見たので信じたのか。見ないで信ずる者は、さいわいである」。

ヨハネによる福音書20章

「メッセージ要約」
復活された救い主イエス様は、その姿を弟子達に現わされました。その時に弟子達
に語られた言葉から、復活のイエス様が弟子達に伝えたいことは何かを考えましょう。
① マグダラのマリヤに現れた復活のイエス (1~18)
    救い主イエスが墓に葬られてから三日目の朝の出来事(1~10)
    マグダラのマリヤに現れた復活のイエス(11~16)
    「父なる神のみもとに上って行く」…約束の聖霊を与えることの重要性(17~18)

                         
② 人を恐れて隠れている弟子達(トマスを除いて)に現れた復活のイエス (19~23)
    戸を閉めた家に復活のイエスは入られ、「安かれ」と言われた
    手とわきの傷を弟子達に見せられた…弟子達は復活のイエスを見て喜んだ
    「父なる神がイエスを遣わされたように、弟子達を遣わす」…「聖霊を受けよ」


③ トマスが弟子達と一緒にいるときに現れた復活のイエス (24~29)
    イエスの復活を信じないトマス(24~25)
    戸を閉めた家に復活のイエスは入られ、「安かれ」と言われた
    手とわきの傷をトマスに見せた…トマスはイエスの復活を信じた
    「見ないで信じる者はさいわい」…約束の聖霊を受けることによって実現する


 復活された救い主イエス様は、次にご自分がなすべき重要なことを弟子達に語られ
ました。それは、復活のイエス様が父なる神様のもとに行かれること、そのことによって
聖霊様が弟子達に与えられて満たされる(支配される)ことです。イエス様を証ししてく
ださる神の霊である聖霊様が弟子達に内住して満たしてくださる(支配してくださる)こと
が重要なことなのです(ヨハネ16章)。そのために、イエス様は復活の姿で天に昇られ
ました。イエス様の十字架上の死と三日目の復活、そして復活の姿で昇天されたこと
について、復活のイエス様が弟子達に語られた言葉を深く思い巡らして過ごしましょう。ハレルヤ!

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