message-2011/5/8

5月8日 『神の国の譬』 マルコによる福音書4章21~34節

4:21 また彼らに言われた、「ますの下や寝台の下に置くために、あかりを持ってくることがあろうか。燭台の上に置くためではないか。
4:22 なんでも、隠されているもので、現れないものはなく、秘密にされているもので、明るみに出ないものはない。
4:23 聞く耳のある者は聞くがよい」。
4:24 また彼らに言われた、「聞くことがらに注意しなさい。あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられ、その上になお増し加えられるであろう。
4:25 だれでも、持っている人は更に与えられ、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」。
4:26 また言われた、「神の国は、ある人が地に種をまくようなものである。
4:27 夜昼、寝起きしている間に、種は芽を出して育って行くが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。
4:28 地はおのずから実を結ばせるもので、初めに芽、つぎに穂、つぎに穂の中に豊かな実ができる。
4:29 実がいると、すぐにかまを入れる。刈入れ時がきたからである」。
4:30 また言われた、「神の国を何に比べようか。また、どんな譬で言いあらわそうか。
4:31 それは一粒のからし種のようなものである。地にまかれる時には、地上のどんな種よりも小さいが、
4:32 まかれると、成長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が宿るほどになる」。
4:33 イエスはこのような多くの譬で、人々の聞く力にしたがって、御言を語られた。
4:34 譬によらないでは語られなかったが、自分の弟子たちには、ひそかにすべてのことを解き明かされた。

 神の国とは何でしょう…。神が支配しておられるところです。

 三浦綾子さんの著作『塩狩峠』の主人公の永野信夫さんを信仰告白に導いた伝道者は、彼に「聖書の中のどれでもいい、ひとつ徹底的に実行してみませんか。徹底的にだよ、君。そうするとね、あるべき人間の姿に、いかに自分が遠いものであるかを知るんじゃないのかな。……君は君の実行しようとすることを、見つけてみるんだね」(P225)と勧めました。

 私たちも、聞く耳を持って注意深く聖書の言葉を聞き、ひとつでいいから徹底的に実行してみてはどうでしょうか。からし種のように小さな一粒の御言葉であっても、種には成長する力があるのですから、よく耕された良い土地の心で御言葉を聞いて実行するなら、神様が大きく成長させてくださり、神の国(神の支配)が拡大し、他の人たちに対しても影響を及ぼすものになるのではないでしょうか。ハレルヤ!