message-2013/12/29

2013年12月29日 『感謝』 マタイによる福音書2章1~12節


 2:1 イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、
 2:2 「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。
 2:3 ヘロデ王はこのことを聞いて不安を感じた。エルサレムの人々もみな、同様であった。
 2:4 そこで王は祭司長たちと民の律法学者たちとを全部集めて、キリストはどこに生れるのかと、彼らに問いただした。
 2:5 彼らは王に言った、「それはユダヤのベツレヘムです。預言者がこうしるしています、
 2:6 『ユダの地、ベツレヘムよ、おまえはユダの君たちの中で、決して最も小さいものではない。おまえの中からひとりの君が出て、わが民イスラエルの牧者となるであろう』」。
 2:7 そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、星の現れた時について詳しく聞き、
 2:8 彼らをベツレヘムにつかわして言った、「行って、その幼な子のことを詳しく調べ、見つかったらわたしに知らせてくれ。わたしも拝みに行くから」。
 2:9 彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。
 2:10 彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。
 2:11 そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をささげた。
 2:12 そして、夢でヘロデのところに帰るなとのみ告げを受けたので、他の道をとおって自分の国へ帰って行った。

 東の国の博士たちは、バビロニアの占星学(術)を極めた学者と思われます。彼らは、惑星などの位置や運行によって人間の運勢や社会の動向を研究していたようです。また、彼らは旧約聖書にも通じていたと思われます。

 彼らは今まで見たこともない星の出現を、ユダヤ人が待ち望んでいるユダヤ人の王としての救い主の出現であると判断して、遠いエルサレムまで行き、救い主に会って礼拝することを計画して東の国を旅立ちました。

 彼らは、特別な星が導いている救い主にお会いしたいという思いから、最高の贈り物を用意し、長い旅路のための準備もしました。彼らの内には、自分の心と体力と財産と時間を惜しまず捧げて、救い主にお会いして礼拝したいという情熱があったのです。

 当時、同じように特別な星を見ていた人たちは大勢いたと思われます。しかし、その意味を追求し、探し求めた博士たちは、その星の意味するところを見逃さず行動を起こしたのです。彼らを導いたのは星でありましたが、その背後に働いておられた神様が彼らを導き、彼らは忠実に従って実行したと言えます。そして、彼らは、救い主にお会いしました。その喜びは非常に大きなものでした。彼らは星に導かれてお会いした小さな男の子を救い主と認めて、礼拝し、高価な贈り物を捧げたのです。

 私たちの日常にも、救い主に出会う機会が神様によって用意されています。そのしるしを見逃すことなく正しく理解し、救い主イエス様による恵みを見出し、感謝して受け取るものでありたいです。

 すべてを支配し、導いておられる神様に感謝と賛美を捧げましょう。ハレルヤ!