message-2024/08/18

『何が善であるのか』 伝道の書7章、ローマ人への手紙12章

7:1良き名は良き油にまさり、
死ぬる日は生るる日にまさる。
7:2悲しみの家にはいるのは、
宴会の家にはいるのにまさる。
死はすべての人の終りだからである。
生きている者は、これを心にとめる。
7:3悲しみは笑いにまさる。
顔に憂いをもつことによって、
心は良くなるからである。
7:4賢い者の心は悲しみの家にあり、
愚かな者の心は楽しみの家にある。
7:5賢い者の戒めを聞くのは、
愚かな者の歌を聞くのにまさる。
7:6愚かな者の笑いは
かまの下に燃えるいばらの音のようである。
これもまた空である。
7:7たしかに、しえたげは賢い人を愚かにし、
まいないは人の心をそこなう。
7:8事の終りはその初めよりも良い。
耐え忍ぶ心は、おごり高ぶる心にまさる。
7:9気をせきたてて怒るな。
怒りは愚かな者の胸に宿るからである。
7:10「昔が今よりもよかったのはなぜか」と言うな。
あなたがこれを問うのは知恵から出るのではない。
7:11知恵に財産が伴うのは良い。
それは日を見る者どもに益がある。
7:12知恵が身を守るのは、金銭が身を守るようである。
しかし、知恵はこれを持つ者に生命を保たせる。
これが知識のすぐれた所である。
7:13神のみわざを考えみよ。
神の曲げられたものを、
だれがまっすぐにすることができるか。
7:14順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ。神は人に将来どういう事があるかを、知らせないために、彼とこれとを等しく造られたのである。

伝道の書7章

12:1兄弟たちよ。そういうわけで、神のあわれみによってあなたがたに勧める。あなたがたのからだを、神に喜ばれる、生きた、聖なる供え物としてささげなさい。それが、あなたがたのなすべき霊的な礼拝である。 12:2あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって、造りかえられ、何が神の御旨であるか、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえ知るべきである。
12:3わたしは、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりびとりに言う。思うべき限度を越えて思いあがることなく、むしろ、神が各自に分け与えられた信仰の量りにしたがって、慎み深く思うべきである。 12:4なぜなら、一つのからだにたくさんの肢体があるが、それらの肢体がみな同じ働きをしてはいないように、 12:5わたしたちも数は多いが、キリストにあって一つのからだであり、また各自は互に肢体だからである。

ローマ人への手紙12章

「メッセージ要約」 
「善」と聞くと多くの日本人は、「一日一善」という道徳的な標語を思い浮かべる人が多
いと思います。聖書の御言葉の「善」は、「神様の御心」を意味します。「何が善であるの
か」、それは、神様の御心を理解して受け入れて実行することです。信仰の視点で「善」
について考えてみましょう。

① 人生哲学としての教え (伝道の書7章)
    喜ばしくないことが人にとっては益になる…考え深く、思慮深い人格形成(1~6)
    知恵が人にとって益になる…神を恐れる忍耐力を養う(7~14)
    善を行い、罪を犯さない正しい人は世にいない…自分勝手な善は罪(15~29)

② 霊的な礼拝…神に喜ばれる生きた聖なる供え物として捧げる (ローマ12:1~2)
    この世と妥協しない…人を恐れるのではなく、神を恐れる
    心を新たにすることによって、造り変えられる…聖霊による罪の悔い改めと創造
    神の御旨、神の善、神の喜び、神の御心をわきまえ知る…聖霊の満たしと導き

③ へりくだって神の御心としての善を行う…善をもって悪に勝つ (ローマ12:3~21)
    神から各自に与えられた賜物を信仰によってわきまえる(3~8)
    キリストの愛に根差して、互いに尊敬し合い仕える(9~16)
    すべての人に対して善を図る…平和を創り出す(17~21)

 神様の御心としての「善」を実行する最初のポイントは、聖霊様に導かれて不信仰を悔
い改めて新しく造り変えられることです。そのことによって、聖霊様に満たされて(支配され
て)神様の御心を教えて頂き、生活に適用して実行に移して行けるのです。そして、へりく
だって愛と尊敬とをもって互いに仕え合うことで、善を行うことができるのです。
 順境の時も逆境の時も、聖霊様に導かれて善を行う者となりましょう。 ハレルヤ!

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