message-2024/09/08

『知者の言葉』 伝道の書10章、ヨヘネによる福音書3章、1章

1死んだはえは、香料を造る者の
あぶらを臭くし、
少しの愚痴は知恵と誉よりも重い。
2知者の心は彼を右に向けさせ、
愚者の心は左に向けさせる。
3愚者は道を行く時、思慮が足りない、
自分の愚かなことをすべての人に告げる。
4つかさたる者があなたに向かって立腹しても、
あなたの所を離れてはならない。
温順は大いなるとがを和らげるからである。
5わたしは日の下に一つの悪のあるのを見た。それはつかさたる者から出るあやまちに似ている。 6すなわち愚かなる者が高い地位に置かれ、富める者が卑しい所に座している。 7わたしはしもべたる者が馬に乗り、君たる者が奴隷のように徒歩であるくのを見た。
8穴を掘る者はみずからこれに陥り、
石がきをこわす者は、へびにかまれる。
9石を切り出す者はそれがために傷をうけ、
木を割る者はそれがために危険にさらされる。
10鉄が鈍くなったとき、人がその刃をみがかなければ、
力を多くこれに用いねばならない。
しかし、知恵は人を助けてなし遂げさせる。
11へびがもし呪文をかけられる前に、かみつけば、
へび使は益がない。
12知者の口の言葉は恵みがある、
しかし愚者のくちびるはその身を滅ぼす。

伝道の書10章

22こののち、イエスは弟子たちとユダヤの地に行き、彼らと一緒にそこに滞在して、バプテスマを授けておられた。 23ヨハネもサリムに近いアイノンで、バプテスマを授けていた。そこには水がたくさんあったからである。人々がぞくぞくとやってきてバプテスマを受けていた。 24そのとき、ヨハネはまだ獄に入れられてはいなかった。 25ところが、ヨハネの弟子たちとひとりのユダヤ人との間に、きよめのことで争論が起った。 26そこで彼らはヨハネのところにきて言った、「先生、ごらん下さい。ヨルダンの向こうであなたと一緒にいたことがあり、そして、あなたがあかしをしておられたあのかたが、バプテスマを授けており、皆の者が、そのかたのところへ出かけています」。 27ヨハネは答えて言った、「人は天から与えられなければ、何ものも受けることはできない。 28『わたしはキリストではなく、そのかたよりも先につかわされた者である』と言ったことをあかししてくれるのは、あなたがた自身である。 29花嫁をもつ者は花婿である。花婿の友人は立って彼の声を聞き、その声を聞いて大いに喜ぶ。こうして、この喜びはわたしに満ち足りている。 30彼は必ず栄え、わたしは衰える。
31上から来る者は、すべてのものの上にある。地から出る者は、地に属する者であって、地のことを語る。天から来る者は、すべてのものの上にある。 32彼はその見たところ、聞いたところをあかししているが、だれもそのあかしを受けいれない。 33しかし、そのあかしを受けいれる者は、神がまことであることを、たしかに認めたのである。 34神がおつかわしになったかたは、神の言葉を語る。神は聖霊を限りなく賜うからである。 35父は御子を愛して、万物をその手にお与えになった。 36御子を信じる者は永遠の命をもつ。御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまるのである」。

ヨハネによる福音書3章

1初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 2この言は初めに神と共にあった。 3すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。 4この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。 5光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。
6ここにひとりの人があって、神からつかわされていた。その名をヨハネと言った。 7この人はあかしのためにきた。光についてあかしをし、彼によってすべての人が信じるためである。 8彼は光ではなく、ただ、光についてあかしをするためにきたのである。
9すべての人を照すまことの光があって、世にきた。 10彼は世にいた。そして、世は彼によってできたのであるが、世は彼を知らずにいた。 11彼は自分のところにきたのに、自分の民は彼を受けいれなかった。 12しかし、彼を受けいれた者、すなわち、その名を信じた人々には、彼は神の子となる力を与えたのである。 13それらの人は、血すじによらず、肉の欲によらず、また、人の欲にもよらず、ただ神によって生れたのである。
14そして言は肉体となり、わたしたちのうちに宿った。わたしたちはその栄光を見た。それは父のひとり子としての栄光であって、めぐみとまこととに満ちていた。 15ヨハネは彼についてあかしをし、叫んで言った、「『わたしのあとに来るかたは、わたしよりもすぐれたかたである。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この人のことである」。 16わたしたちすべての者は、その満ち満ちているものの中から受けて、めぐみにめぐみを加えられた。 17律法はモーセをとおして与えられ、めぐみとまこととは、イエス・キリストをとおしてきたのである。 18神を見た者はまだひとりもいない。ただ父のふところにいるひとり子なる神だけが、神をあらわしたのである。

ヨハネによる福音書1章

「メッセージ要約」 
究極の「知者の言葉」は「イエス様の言葉」です。
伝道の書10章には、反面教師として「愚者」の言動が述べられています。「愚痴」もそ
の一つです(10:1)。 他の聖書の訳では、「少しの愚かさ」(新改訳)、「僅かな愚行」
(新共同訳)、「僅かな愚かさ」(フランシスコ会訳)と訳されています。そして、そのこと
が、「死んだはえ」に譬えられています。知恵ある者の言葉について考えてみましょう。

① 反面教師の愚者から学ぶ (伝道の書10:2~15)
    左(悪いほう)に向けさせる(2)、思慮が足りない(3)、身を滅ぼす(12)愚痴と
    狂気(13)、無駄な言葉が多い(14)、無駄な労苦(15)

② 愚者の影響力…悪影響 (伝道の書10:1、5~11、16~20)
     知恵と名誉よりも影響力がある…一匹の死んだはえが香料を腐らせる(1)
     愚者が高い位に就くことによる影響力(5~7、16~18)
     愚者の働きは知恵(思慮)に欠けているので失敗する(8~11)

③ 知者の言葉は恵みがある (伝道の書10:12、ヨハネ3章、1章)
     「神の国に入ること」「新しく生まれること」「永遠の命」について語るイエス
     バプテスマのヨハネが神の知恵に満ちたイエスを証しする
     神であって人となられた救い主イエスは、聖霊によって父なる神の言葉を語る

 神様の言葉である聖書の御言葉の真理を理解することができるのは、聖霊様の助け
によるものです。神でありながら人となられたイエス様は、神の霊である聖霊様に満たさ
れて、父なる神様の御心を語りました。それは、神様の知恵に満ちた言葉です。
 イエス様は、私たちの模範です。私たちも聖霊様に満たされて神様の御心を理解して、
語るべき時に語るべき言葉を適宜に語る者でありたいと思います。そのことを求めてま
いりましょう。 ハレルヤ!

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