message-2024/09/22

『空しさを超える人生』 伝道の書12章、コリント人への第1の手紙15章

1あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ。悪しき日がきたり、年が寄って、「わたしにはなんの楽しみもない」と言うようにならない前に、 2また日や光や、月や星の暗くならない前に、雨の後にまた雲が帰らないうちに、そのようにせよ。 3その日になると、家を守る者は震え、力ある人はかがみ、ひきこなす女は少ないために休み、窓からのぞく者の目はかすみ、 4町の門は閉ざされる。その時ひきこなす音は低くなり、人は鳥の声によって起きあがり、歌の娘たちは皆、低くされる。 5彼らはまた高いものを恐れる。恐ろしいものが道にあり、あめんどうは花咲き、いなごはその身をひきずり歩き、その欲望は衰え、人が永遠の家に行こうとするので、泣く人が、ちまたを歩きまわる。 6その後、銀のひもは切れ、金の皿は砕け、水がめは泉のかたわらで破れ、車は井戸のかたわらで砕ける。 7ちりは、もとのように土に帰り、霊はこれを授けた神に帰る。 8伝道者は言う、「空の空、いっさいは空である」と。
9さらに伝道者は知恵があるゆえに、知識を民に教えた。彼はよく考え、尋ねきわめ、あまたの箴言をまとめた。 10伝道者は麗しい言葉を得ようとつとめた。また彼は真実の言葉を正しく書きしるした。
11知者の言葉は突き棒のようであり、またよく打った釘のようなものであって、ひとりの牧者から出た言葉が集められたものである。 12わが子よ、これら以外の事にも心を用いよ。多くの書を作れば際限がない。多く学べばからだが疲れる。
13事の帰する所は、すべて言われた。すなわち、神を恐れ、その命令を守れ。これはすべての人の本分である。 14神はすべてのわざ、ならびにすべての隠れた事を善悪ともにさばかれるからである。

伝道の書12章

1兄弟たちよ。わたしが以前あなたがたに伝えた福音、あなたがたが受けいれ、それによって立ってきたあの福音を、思い起してもらいたい。 2もしあなたがたが、いたずらに信じないで、わたしの宣べ伝えたとおりの言葉を固く守っておれば、この福音によって救われるのである。 3わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、 4そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと、 5ケパに現れ、次に、十二人に現れたことである。 6そののち、五百人以上の兄弟たちに、同時に現れた。その中にはすでに眠った者たちもいるが、大多数はいまなお生存している。 7そののち、ヤコブに現れ、次に、すべての使徒たちに現れ、 8そして最後に、いわば、月足らずに生れたようなわたしにも、現れたのである。 9実際わたしは、神の教会を迫害したのであるから、使徒たちの中でいちばん小さい者であって、使徒と呼ばれる値うちのない者である。 10しかし、神の恵みによって、わたしは今日あるを得ているのである。そして、わたしに賜わった神の恵みはむだにならず、むしろ、わたしは彼らの中のだれよりも多く働いてきた。しかしそれは、わたし自身ではなく、わたしと共にあった神の恵みである。 11とにかく、わたしにせよ彼らにせよ、そのように、わたしたちは宣べ伝えており、そのように、あなたがたは信じたのである。

50兄弟たちよ。わたしはこの事を言っておく。肉と血とは神の国を継ぐことができないし、朽ちるものは朽ちないものを継ぐことがない。 51ここで、あなたがたに奥義を告げよう。わたしたちすべては、眠り続けるのではない。終りのラッパの響きと共に、またたく間に、一瞬にして変えられる。 52というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは変えられるのである。 53なぜなら、この朽ちるものは必ず朽ちないものを着、この死ぬものは必ず死なないものを着ることになるからである。 54この朽ちるものが朽ちないものを着、この死ぬものが死なないものを着るとき、聖書に書いてある言葉が成就するのである。
55「死は勝利にのまれてしまった。
死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。
死よ、おまえのとげは、どこにあるのか」。
56死のとげは罪である。罪の力は律法である。 57しかし感謝すべきことには、神はわたしたちの主イエス・キリストによって、わたしたちに勝利を賜わったのである。 58だから、愛する兄弟たちよ。堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知っているからである。

コリント人への第一の手紙15章

 

「メッセージ要約」
「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ」(伝道の書12:1)。今日というこの日
が自分にとって一番若い日です。今日という日に「神を恐れ、その命令を守れ、これは
すべての人の本分である」(13)と伝道者は結論付けます。その理由を、「神はすべて
のわざ、ならびにすべての隠れた事を善悪ともにさばかれるからである」と述べます。
これが、「空(くう)の空、いっさいは空である」(8)と語る伝道者が、知りうる限りのこの世
の摂理を、力の限りを尽くして探究して知り得た結論です。このことをできるだけ若い時
に悟ったほうがいいですよ、というお勧めで伝道の書は閉じます。
 「空しさを超える人生」について考えましょう。

① なんの楽しみもないという「その日」(老年期)に備える (伝道の書12章)
    すべての人は心身共に衰えて死を迎える…空の空、いっさいは空である
    そうなる前の若い時に、自分の造り主を知る…神を恐れ、命令を守る
    神はすべてを知り、すべてを支配し、すべての善悪を裁かれる

➁ 神と共に歩む人生(福音)…空しさを超える人生 (Ⅰコリント15章)
    キリストの十字架の死と復活によって、キリストを信じる者は罪赦されて救われる
    キリストの再臨の希望…キリストと同じ栄光の復活の体に変えられる希望
    キリストによって、死(永遠の滅び)に勝利して神の国を受け継ぐ(永遠の命)

 「愛する兄弟たちよ、堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさ
い。主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはないと、あなたがたは知ってい
るからである」(Ⅰコリント15:58)
 イエス・キリストを救い主と信じる信仰によって、私たちは罪赦されて救われ、永遠の
命が与えられます。そして、神の国を継ぐ保障としての聖霊様が私たちの内に住まわれ、
神の子としての特権が与えられます。神様と共に歩む人生が始まり、聖霊様に導かれ
て主のわざに励みます。その労苦は、すべてを益としてくださる主にあって空しくならない
のです。そのことを今日という日にしっかりと覚えておきましょう。 ハレルヤ!

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