message-2025/07/06

『主を仰ぎ見る』 創世記4章1~16節、詩篇42篇

1人はその妻エバを知った。彼女はみごもり、カインを産んで言った、「わたしは主によって、ひとりの人を得た」。 2彼女はまた、その弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。 3日がたって、カインは地の産物を持ってきて、主に供え物とした。 4アベルもまた、その群れのういごと肥えたものとを持ってきた。主はアベルとその供え物とを顧みられた。 5しかしカインとその供え物とは顧みられなかったので、カインは大いに憤って、顔を伏せた。 6そこで主はカインに言われた、「なぜあなたは憤るのですか、なぜ顔を伏せるのですか。 7正しい事をしているのでしたら、顔をあげたらよいでしょう。もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません」。
8カインは弟アベルに言った、「さあ、野原へ行こう」。彼らが野にいたとき、カインは弟アベルに立ちかかって、これを殺した。 9主はカインに言われた、「弟アベルは、どこにいますか」。カインは答えた、「知りません。わたしが弟の番人でしょうか」。 10主は言われた、「あなたは何をしたのです。あなたの弟の血の声が土の中からわたしに叫んでいます。 11今あなたはのろわれてこの土地を離れなければなりません。この土地が口をあけて、あなたの手から弟の血を受けたからです。 12あなたが土地を耕しても、土地は、もはやあなたのために実を結びません。あなたは地上の放浪者となるでしょう」。 13カインは主に言った、「わたしの罰は重くて負いきれません。 14あなたは、きょう、わたしを地のおもてから追放されました。わたしはあなたを離れて、地上の放浪者とならねばなりません。わたしを見付ける人はだれでもわたしを殺すでしょう」。 15主はカインに言われた、「いや、そうではない。だれでもカインを殺す者は七倍の復讐を受けるでしょう」。そして主はカインを見付ける者が、だれも彼を打ち殺すことのないように、彼に一つのしるしをつけられた。 16カインは主の前を去って、エデンの東、ノドの地に住んだ。

創世記4章

1神よ、しかが谷川を慕いあえぐように、
わが魂もあなたを慕いあえぐ。
2わが魂はかわいているように神を慕い、
いける神を慕う。
いつ、わたしは行って神のみ顔を
見ることができるだろうか。
3人々がひねもすわたしにむかって
「おまえの神はどこにいるのか」と言いつづける間は
わたしの涙は昼も夜もわたしの食物であった。
4わたしはかつて祭を守る多くの人と共に
群れをなして行き、
喜びと感謝の歌をもって彼らを神の家に導いた。
今これらの事を思い起して、
わが魂をそそぎ出すのである。
5わが魂よ、何ゆえうなだれるのか。
何ゆえわたしのうちに思いみだれるのか。
神を待ち望め。
わたしはなおわが助け、
わが神なる主をほめたたえるであろう。
6わが魂はわたしのうちにうなだれる。
それで、わたしはヨルダンの地から、またヘルモンから、
ミザルの山からあなたを思い起す。
7あなたの大滝の響きによって淵々呼びこたえ、
あなたの波、あなたの大波は
ことごとくわたしの上を越えていった。
8昼には、主はそのいつくしみをほどこし、
夜には、その歌すなわちわがいのちの神にささげる
祈がわたしと共にある。
9わたしはわが岩なる神に言う、
「何ゆえわたしをお忘れになりましたか。
何ゆえわたしは敵のしえたげによって
悲しみ歩くのですか」と。
10わたしのあだは骨も砕けるばかりに
わたしをののしり、
ひねもすわたしにむかって
「おまえの神はどこにいるのか」と言う。
11わが魂よ、何ゆえうなだれるのか。
何ゆえわたしのうちに思いみだれるのか。
神を待ち望め。
わたしはなおわが助け、
わが神なる主をほめたたえるであろう。

詩篇42篇

「メッセージ要約」 
創世記3章において、最初の人アダムとエバは神様の言葉に従わずに罪を犯しました。
その時点で、神様はアダムとエバに人類の救いの計画を語られました(創世記3:15~24)。エデンの園から追放された二人は長男カインと次男アベルを産みました.。彼らから信仰について学びましょう。

① カインとアベルの神への供え物 (4:2~5)
    アベルは羊を飼う者、カインは土を耕す者になった(2)
    神への供え物として、カインは地の産物を捧げ、アベルは肥えた初子の羊を捧
    げた。アベルの供え物は神に受け入れられ、カインの供え物は受け入れられな
    かった…カインは大いに憤った(4~5)

② 憤っているカインに対する神の取り扱い (4:6~16)
    神からの問いかけ(6~7)
「なぜ憤るのか、なぜ顔を伏せるのか?」
    「正しいことをしているのなら顔を上げたらよい」
    「正しいことをしていないなら、罪が門口で待ち伏せしている」
    「罪はあなたを慕い求めるが、あなたは罪を治めなければならない」
    カインはアベルへの妬みから、アベルを殺す罪を犯した(8)
    神とカインの対話(9~16)…「弟アベルはどこにいますか?」「知りません」

③ 罪人カインに対する神の取り扱いから学ぶ…カインは反面教師
    神は霊とまことによる礼拝を喜ばれる…カインの礼拝姿勢に問題があった(7)
    憤ったまま神に反抗している(顔を伏せている)と罪を犯す心の状態をつくる(7)
    神に信頼して、自分の心を省みる(聖霊による内省)習慣…詩篇42篇から学ぶ

 「わが魂よ何ゆえうなだれるのか」(詩篇42:5、11)。詩篇42篇の作者は信仰者の模範です。カインとは正反対の霊的状態です。試練の時も主に信頼して主を仰ぎ見る、揺るぎない信仰があります。私たちは聖霊様によってそのように導かれます。ハレルヤ!

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■「ともに聴く聖書」
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