message-2011/10/23
10月23日 『主がお入り用なのです』 マルコによる福音書11章1~11節
11:1 さて、彼らがエルサレムに近づき、オリブの山に沿ったベテパゲ、ベタニヤの附近にきた時、イエスはふたりの弟子をつかわして言われた、
11:2 「むこうの村へ行きなさい。そこにはいるとすぐ、まだだれも乗ったことのないろばの子が、つないであるのを見るであろう。それを解いて引いてきなさい。
11:3 もし、だれかがあなたがたに、なぜそんな事をするのかと言ったなら、主がお入り用なのです。またすぐ、ここへ返してくださいますと、言いなさい」。
11:4 そこで、彼らは出かけて行き、そして表通りの戸口に、ろばの子がつないであるのを見たので、それを解いた。
11:5 すると、そこに立っていた人々が言った、「そのろばの子を解いて、どうするのか」。
11:6 弟子たちは、イエスが言われたとおり彼らに話したので、ゆるしてくれた。
11:7 そこで、弟子たちは、そのろばの子をイエスのところに引いてきて、自分たちの上着をそれに投げかけると、イエスはその上にお乗りになった。
11:8 すると多くの人々は自分たちの上着を道に敷き、また他の人々は葉のついた枝を野原から切ってきて敷いた。
11:9 そして、前に行く者も、あとに従う者も共に叫びつづけた、「ホサナ、主の御名によってきたる者に、祝福あれ。
11:10 今きたる、われらの父ダビデの国に、祝福あれ。いと高き所に、ホサナ」。
11:11 こうしてイエスはエルサレムに着き、宮にはいられた。そして、すべてのものを見まわった後、もはや時もおそくなっていたので、十二弟子と共にベタニヤに出て行かれた。
イエス様は、これから起こることをすべて知っておられたゆえに、二人の弟子に、「むこうの村へ行きなさい。そこにはいるとすぐ、まだだれも乗ったことのないろばの子が、つないであるのを見るであろう。それを解いて引いてきなさい。 もし、だれかがあなたがたに、なぜそんな事をするのかと言ったなら、主がお入り用なのです。またすぐ、ここへ返してくださいますと、言いなさい」(2~3節)と仰いました。
イエス様の言葉に従って弟子達がむこうの村に出かけて行くと、ろばの子がつながれているのを見つけ、そのろばの子を連れて行こうとすると、ろばの子の持ち主から、「そのろばの子を解いて、どうするのか」(5節)と聞かれて弟子達は、あらかじめイエス様から聞いていた言葉を伝えたところ、主のご用のためにそのろばの子を借りることが許可されました。
弟子達はろばの子をイエス様のところに引いてきて自分達の上着をろばの子の背中にかけてイエス様をお乗せして、城壁で囲まれたエルサレムの街に入城するために進んで行きました。
イエス様を救い主と信じている人々は、エルサレムに向かうイエス様のために道の上に自分達の上着を敷いたり、葉のついた枝を敷いて、「ホサナ、主の御名によってきたる者に、祝福あれ。 今きたる、われらの父ダビデの国に、祝福あれ。いと高き所に、ホサナ」(9~10節)と叫び、王の王、主の主であるイエス様を歓迎しました。
イエス様のエルサレム入城のために、ろばの子が用いられました。ユダヤ人は、まだ誰も乗ったことのない動物の子を聖別して、神のご用のために用いました。ですから、「誰も乗ったことのないろばの子」は、神の子イエス様に用いられるのにふさわしいものであったと言えるでしょう。
とは言え、ろばの子が自由意志でイエス様のご用に役立とうと思って自分から出向いてくるわけではありませんから、ろばの子を連れてくるために二人の弟子がイエス様のご命令に対し、忠実に従順に従ってその役目を果たしました。
また、イエス様を救い主と信じる大勢の人々が、王の王、主の主であるイエス様を歓迎するために用いられました。
王の王、主の主であるイエス様のために、私たちにも「主がお入用なのです」との呼びかけを受けることがあります。主は、私たち一人一人を愛し、尊び、全人類を救う目的のために私たちを必要としています。
全知全能であり、すべてを支配しておられ、私たち全人類のために救いの道を開いてくださった王の王、主の主であるイエス様からのそのような栄誉ある呼びかけに対して、私たちはその呼びかけを、この地上の何ものよりも価値ある尊いものとして受け止めて、従って、主のご用のために用いられてまいりましょう。ハレルヤ!