message-2012/11/11
2012年11月11日 『慰め、励ます』 使徒行伝9章26~30節
9:26 サウロはエルサレムに着いて、弟子たちの仲間に加わろうと努めたが、みんなの者は彼を弟子だとは信じないで、恐れていた。
9:27 ところが、バルナバは彼の世話をして使徒たちのところへ連れて行き、途中で主が彼に現れて語りかけたことや、彼がダマスコでイエスの名を大胆に宣べ伝えた次第を、彼らに説明して聞かせた。
9:28 それ以来、彼は使徒たちの仲間に加わり、エルサレムに出入りし、主の名によって大胆に語り、
9:29 ギリシヤ語を使うユダヤ人たちとしばしば語り合い、また論じ合った。しかし、彼らは彼を殺そうとねらっていた。
9:30 兄弟たちはそれと知って、彼をカイザリヤに連れてくだり、タルソへ送り出した。
この聖書記事に登場するサウロ(ヘブル語名、ギリシャ語名ではパウロ}は、かつては、ユダヤ人の律法を厳格に守る派閥に属していました。その派閥は、イエス様を神を冒涜する者とみなして、十字架刑で死刑にするために熱心であったグループです。ですから、イエス様を「神の子、救い主」と信じて宣教している教会の信徒たちも、神を冒涜する者として迫害し、弾圧していました。サウロもキリスト者たちを迫害することが、神に対して良いことであって、使命感をもって熱心に神様に仕えていることと思っているような人でした。
しかし、彼がキリスト者を迫害するために熱心に活動している中で、天からの光に打たれ、そのときに、「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」と、イエス様が呼びかける声を聞き、その後、自分が信じてして取り組んできたことが間違いであったことを悟り、回心して、今度は、イエス様が救い主であることを大胆に証しし、宣教する人に変えられました。
そして、エルサレム教会の仲間に加わろうとしたサウロでしたが、かつて自分達を迫害していたサウロを、エルサレム教会の信徒達は、信じて受け入れるということができませんでした。そのようなときに、バルナバは、サウロのお世話をして、彼のために、エルサレム教会の指導者達に、彼がイエス様によって変えられた体験、現在の状況などを説明して、彼が教会に受け入れられるように間を取り持ってくれました。そのことによって、サウロはエルサレム教会の仲間として受け入れられ、その後、福音宣教のために大いに用いられるようになっていきました。
バルナバに出会う前のサウロは、大変気落ちきていたと思います。しかし、バルナバからの、慰め、励まし、実際的な支援と協力を受けて、立ち上がることができました。
私たちの周りにも、、慰めと励ましと実際的な助けを必要としている人がいるはずです。バルナバのように、神様に導かれてそのような働きをする者となれるように祈っていきましょう。ハレルヤ!