message-2024/10/06
『特別な友情』 雅歌2章、ヨハネによる福音書15章1~17節、26節
1わたしはシャロンのばら、
谷のゆりです。
2おとめたちのうちにわが愛する者のあるのは、
いばらの中にゆりの花があるようだ。
3わが愛する者の若人たちの中にあるのは、
林の木の中にりんごの木があるようです。
わたしは大きな喜びをもって、彼の陰にすわった。
彼の与える実はわたしの口に甘かった。
4彼はわたしを酒宴の家に連れて行った。
わたしの上にひるがえる彼の旗は愛であった。
5干ぶどうをもって、わたしに力をつけ、
りんごをもって、わたしに元気をつけてください。
わたしは愛のために病みわずらっているのです。
6どうか、彼の左の手がわたしの頭の下にあり、
右の手がわたしを抱いてくれるように。
7エルサレムの娘たちよ、
わたしは、かもしかと野の雌じかをさして、
あなたがたに誓い、お願いする、
愛のおのずから起るときまでは、
ことさらに呼び起すことも、
さますこともしないように。
8わが愛する者の声が聞える。
見よ、彼は山をとび、丘をおどり越えて来る。
9わが愛する者はかもしかのごとく、
若い雄じかのようです。
見よ、彼はわたしたちの壁のうしろに立ち、
窓からのぞき、格子からうかがっている。
10わが愛する者はわたしに語って言う、
「わが愛する者よ、わが麗しき者よ、
立って、出てきなさい。
11見よ、冬は過ぎ、
雨もやんで、すでに去り、
12もろもろの花は地にあらわれ、
鳥のさえずる時がきた。
山ばとの声がわれわれの地に聞える。
13いちじくの木はその実を結び、
ぶどうの木は花咲いて、かんばしいにおいを放つ。
わが愛する者よ、わが麗しき者よ、
立って、出てきなさい。
14岩の裂け目、がけの隠れ場におるわがはとよ、
あなたの顔を見せなさい。
あなたの声を聞かせなさい。
あなたの声は愛らしく、あなたの顔は美しい。
15われわれのためにきつねを捕えよ、
ぶどう園を荒す小ぎつねを捕えよ、
われわれのぶどう園は花盛りだから」と。
16わが愛する者はわたしのもの、わたしは彼のもの。
彼はゆりの花の中で、その群れを養っている。
17わが愛する者よ、
日の涼しくなるまで、影の消えるまで、
身をかえして出ていって、
険しい山々の上で、かもしかのように、
若い雄じかのようになってください。雅歌2章
12わたしのいましめは、これである。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい。 13人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。 14あなたがたにわたしが命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。 15わたしはもう、あなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人のしていることを知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼んだ。わたしの父から聞いたことを皆、あなたがたに知らせたからである。 16あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだのである。そして、あなたがたを立てた。それは、あなたがたが行って実をむすび、その実がいつまでも残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものはなんでも、父が与えて下さるためである。 17これらのことを命じるのは、あなたがたが互に愛し合うためである。
ヨハネによる福音書15章
「メッセージ要約」
私たちは、雅歌における男女を、花婿キリストと花嫁キリスト教会の比喩と解釈して学
んでいます。彼らは、互いに称賛し、高め合い励まし合っています。そのことを、夫婦に
おける特別な友情と理解して、雅歌2章から学んでまいりましょう。
① 互いの励ましの言葉 (雅歌2章)
花婿から花嫁へ…ゆりの花(2)、わが愛する者、麗しき者(10)、わがはと(14)
愛らし声、美しい顔(14)
花嫁から花婿へ…りんごの木、甘い実(3)、愛の旗(4)、かもしかのごとく、若い
雄じかのよう(8)
花嫁の情愛…シャロンのばら、谷のゆり(1)、愛に病んでいる私を元気づけてほし
い(4~6)、彼は私のもの、私は彼のもの(16)、慕い求める(17)
花婿の励まし…「隠れていないで出てきなさい。」 その季節が来た(10~15)
➁ キリストの友情 (ヨハネ15章1~17節)
ぶどうの木の譬え…ぶどうの木(キリスト)につながっている枝(信仰者)は豊かに
実(永遠の命に至る実)を結ぶ
キリストの愛の内に留まる(つながる)…キリストのいましめを守る→キリストの喜び
キリストのいましめ…キリストが私たちを愛されたように、私たちも互いに愛する
キリストの愛…キリストは友(私たち)のために命を捨てられた(十字架の死)
キリストのいましめを守るならば、キリストの友となって実を結ぶ
キリストは友である私たちに真理を語られる→聖霊によって(26)
イエス・キリストは私たちの季節(時)を知っておられます。自分の努力や、人の影響力
によってではなく(雅歌2:7)、聖霊様によってキリストの愛を知り、その愛に応えて花婿
なるキリストとの一体化を切に求める花嫁なるキリスト教会としての私たちの姿が、雅歌
に著わされています。それが、夫婦における特別な友情の奥義としての真理ではないで
しょうか。キリストにしっかりと結び合わされて、キリストとの愛が深まることを切に求めてま
いりましょう。 ハレルヤ!
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