message-2024/10/27

『愛するわが友』 雅歌5章、コリント人への第2の手紙11章2~3節

1わが妹、わが花嫁よ、
わたしはわが園にはいって、わが没薬と香料とを集め、
わが蜜蜂の巣と、蜜とを食べ、
わがぶどう酒と乳とを飲む。
友らよ、食らえ、飲め、
愛する人々よ、大いに飲め。
2わたしは眠っていたが、心はさめていた。
聞きなさい、わが愛する者が戸をたたいている。
「わが妹、わが愛する者、
わがはと、わが全き者よ、あけてください。
わたしの頭は露でぬれ、
わたしの髪の毛は夜露でぬれている」と言う。
3わたしはすでに着物を脱いだ、
どうしてまた着られようか。
すでに足を洗った、
どうしてまた、よごせようか。
4わが愛する者が掛けがねに手をかけたので、
わが心は内におどった。
5わたしが起きて、
わが愛する者のためにあけようとしたとき、
わたしの手から没薬がしたたり、
わたしの指から没薬の液が流れて、
貫の木の取手の上に落ちた。
6わたしはわが愛する者のために開いたが、
わが愛する者はすでに帰り去った。
彼が帰り去ったとき、わが心は力を失った。
わたしは尋ねたけれども見つからず、
呼んだけれども答がなかった。
7町をまわり歩く夜回りらは
わたしを見ると、撃って傷つけ、
城壁を守る者らは、わたしの上着をはぎ取った。
8エルサレムの娘たちよ、
わたしはあなたがたに誓って、お願いする。
もしわが愛する者を見たなら、
わたしが愛のために病みわずらっていると、
彼に告げてください。
9女のうちの最も美しい者よ、
あなたの愛する者は、ほかの人の愛する者に、
なんのまさるところがあるか。
あなたの愛する者は、ほかの人の愛する者に、
なんのまさるところがあって、
そのように、わたしたちに誓い、願うのか。
10わが愛する者は白く輝き、かつ赤く、
万人にぬきんで、
11その頭は純金のように、
その髪の毛はうねっていて、からすのように黒い。
12その目は泉のほとりのはとのように、
乳で洗われて、良く落ち着いている。
13そのほおは、かんばしい花の床のように、
かおりを放ち、
そのくちびるは、ゆりの花のようで、
没薬の液をしたたらす。
14その手は宝石をはめた金の円筒のごとく、
そのからだはサファイヤをもっておおった
象牙の細工のごとく、
15その足のすねは金の台の上にすえた
大理石の柱のごとく、
その姿はレバノンのごとく、香柏のようで、美しい。
16その言葉は、はなはだ美しく、
彼はことごとく麗しい。
エルサレムの娘たちよ、
これがわが愛する者、これがわが友なのです。

雅歌5章

2わたしは神の熱情をもって、あなたがたを熱愛している。あなたがたを、きよいおとめとして、ただひとり男子キリストにささげるために、婚約させたのである。 3ただ恐れるのは、エバがへびの悪巧みで誘惑されたように、あなたがたの思いが汚されて、キリストに対する純情と貞操とを失いはしないかということである。

コリント人への第二の手紙11章

 「メッセージ要約」
雅歌5章は、花嫁が見た夢の中の出来事、また、花婿を褒めたたえる言葉が述べら
れています。そして、「これがわが愛する者、これがわが友なのです」(16節)と締めくく
ります。この章の花婿と花嫁の関係性を、花婿なるキリストと花嫁なるキリスト教会に関
連付けて考えてみましょう。

① 花婿を慕い、褒めたたえる夢の中の花嫁 (雅歌5章)
    花婿との婚姻関係(1)
    花嫁が見た夢の前半…夜、花婿を見失って捜し歩くときに暴行を受ける(2~8)
    花嫁の夢の後半…エルサレムの娘たちに花婿の素晴らしさを自慢する(9~16)

➁ 花嫁にとって花婿は最良の友…キリストとの婚約期を過ごしているキリスト教会
     キリストの花嫁となるキリスト教会へのパウロの献身(Ⅱコリント11:2~3)
     「 わたしは神の熱情をもって、あなたがたを熱愛している。あなたがたを、きよ
いおとめとして、ただひとりの男子キリストにささげるために、婚約させたのである。
      ただ恐れるのは、エバがへびの悪巧みで誘惑されたように、あなたがたの思い
が汚されて、キリストに対する純情と貞操とを失いはしないかということである。」
    ※パウロは、婚約期の花嫁なる教会の純潔が守られて、花婿キリストを裏切ること
      が無いように教会を教え導き仕えた…キリストとの信頼関係を築く=友情

 「友」=「信頼関係」=「夫婦関係」=「わが愛する者、わが友」(雅歌5:16)
 真の友情とは何でしょう。辞書には、「真の友情は、互いに変わらない 信頼があって
成立し、相手に対 し尊敬する気持ちがその根底にある。それは、相手の人間的な 成
長を願い、互いに励まし合い、 高め合い、協力を惜しまないと いう関係である。」とあり
ます。イエス様は私たちを「友」と呼んでくださいました(ヨハネ15:15)。私たちが、イエ
ス様のご命令を守って裏切らないならば、私たちは清く保たれて清い花嫁となります。
イエス様の愛の内に常にとどまり続けて、清められた花嫁となりましょう。 ハレルヤ!

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