message-2025/10/05
『モーセの召命』 出エジプト記3章~14章、ヘブル人への手紙11章28~29節
5神は言われた、「ここに近づいてはいけない。足からくつを脱ぎなさい。あなたが立っているその場所は聖なる地だからである」。 6また言われた、「わたしは、あなたの先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」。モーセは神を見ることを恐れたので顔を隠した。
7主はまた言われた、「わたしは、エジプトにいるわたしの民の悩みを、つぶさに見、また追い使う者のゆえに彼らの叫ぶのを聞いた。わたしは彼らの苦しみを知っている。 8わたしは下って、彼らをエジプトびとの手から救い出し、これをかの地から導き上って、良い広い地、乳と蜜の流れる地、すなわちカナンびと、ヘテびと、アモリびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとのおる所に至らせようとしている。 9いまイスラエルの人々の叫びがわたしに届いた。わたしはまたエジプトびとが彼らをしえたげる、そのしえたげを見た。 10さあ、わたしは、あなたをパロにつかわして、わたしの民、イスラエルの人々をエジプトから導き出させよう」。 11モーセは神に言った、「わたしは、いったい何者でしょう。わたしがパロのところへ行って、イスラエルの人々をエジプトから導き出すのでしょうか」。 12神は言われた、「わたしは必ずあなたと共にいる。これが、わたしのあなたをつかわしたしるしである。あなたが民をエジプトから導き出したとき、あなたがたはこの山で神に仕えるであろう」。
13モーセは神に言った、「わたしがイスラエルの人々のところへ行って、彼らに『あなたがたの先祖の神が、わたしをあなたがたのところへつかわされました』と言うとき、彼らが『その名はなんというのですか』とわたしに聞くならば、なんと答えましょうか」。 14神はモーセに言われた、「わたしは、有って有る者」。また言われた、「イスラエルの人々にこう言いなさい、『「わたしは有る」というかたが、わたしをあなたがたのところへつかわされました』と」。 15神はまたモーセに言われた、「イスラエルの人々にこう言いなさい『あなたがたの先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である主が、わたしをあなたがたのところへつかわされました』と。これは永遠にわたしの名、これは世々のわたしの呼び名である。 16あなたは行って、イスラエルの長老たちを集めて言いなさい、『あなたがたの先祖の神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である主は、わたしに現れて言われました、「わたしはあなたがたを顧み、あなたがたがエジプトでされている事を確かに見た。 17それでわたしはあなたがたを、エジプトの悩みから導き出して、カナンびと、ヘテびと、アモリびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの地、乳と蜜の流れる地へ携え上ろうと決心した」と』。 18彼らはあなたの声に聞き従うであろう。あなたはイスラエルの長老たちと一緒にエジプトの王のところへ行って言いなさい、『ヘブルびとの神、主がわたしたちに現れられました。それで、わたしたちを、三日の道のりほど荒野に行かせて、わたしたちの神、主に犠牲をささげることを許してください』と。 19しかし、エジプトの王は強い手をもって迫らなければ、あなたがたを行かせないのをわたしは知っている。 20それで、わたしは手を伸べて、エジプトのうちに行おうとする、さまざまの不思議をもってエジプトを打とう。その後に彼はあなたがたを去らせるであろう。 21わたしはこの民にエジプトびとの好意を得させる。あなたがたは去るときに、むなし手で去ってはならない。 22女はみな、その隣の女と、家に宿っている女に、銀の飾り、金の飾り、また衣服を求めなさい。そしてこれらを、あなたがたのむすこ、娘に着けさせなさい。このようにエジプトびとのものを奪い取りなさい」。出エジプト記3章
「メッセージ要約」
エジプトでの奴隷生活からイスラエルの民を脱出させるために、神様はモーセに召命を与えました(3:10)。脱出の目的は、約束の地カナンに行くためでした。また、脱出の際は、奴隷であったイスラエルの民はエジプト人から好意を持たれて、彼らの財産を分け与えられて脱出することを神様は約束されました(3:21~22)。出エジプトにおける神様のご計画から学びましょう。
① イスラエルの民の指導者として、神はモーセを召命された (3章、4章)
神からの召命を拒むモーセ(3:11)…イスラエルの民を恐れるモーセ
神からの説得…「わたしは必ずあなたと共にいる」(3:12)というしるし(4:1~9)
神はモーセを指導者とするために兄のアロンを用いた(4:10~31)
② エジプト王パロは、イスラエルの民がエジプトを去ることを拒んだ (5章~12章)
エジプトを去らせてくれるようにパロに申し出るモーセとアロン(5:1~7:13)
十の災いによってパロを説得するモーセとアロン(7:14~12:30)
十番目の災いの後、パロの命令により財産を得てエジプトを脱出(12:31~51)
③ 出エジプトの旅路 (13章~14章)
「主が強い手をもって」による出エジプト…神の民としての自覚と責任(13章)
パロの軍隊が負い迫る中での指導者モーセによる紅海での奇跡(14章)
主がイスラエルの民をエジプトびとから救われた…主への恐れ(14:30~31)
モーセがイスラエルの民の指導者となってエジプトを脱出することは神様のご計画でした。それはモーセ自身も信じがたいことでした。その召命が神様からであることを確信させるためにモーセ自身に奇跡を体験させて、エジプト王パロの心のかたくなさをも神様は用いて十の災いの奇跡を行い、イスラエルの民が約束の地カナンに向かうために、モーセを用いて紅海での奇跡を行われました。「それで民は主を恐れ、主とそのしもべモーセとを信じた」(14:31)となったのです。私たちは、モーセの召命を自分事として考えてみましょう。霊的リーダーとしての召命と自覚と責任を主から受け取りましょう。 ハレルヤ!
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