message-2011/11/27

11月27日 『神の愛』 ヨハネ第一の手紙4章7~16節

4:7 愛する者たちよ。わたしたちは互に愛し合おうではないか。愛は、神から出たものなのである。すべて愛する者は、神から生れた者であって、神を知っている。
4:8 愛さない者は、神を知らない。神は愛である。
4:9 神はそのひとり子を世につかわし、彼によってわたしたちを生きるようにして下さった。それによって、わたしたちに対する神の愛が明らかにされたのである。
4:10 わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して下さって、わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしになった。ここに愛がある。
4:11 愛する者たちよ。神がこのようにわたしたちを愛して下さったのであるから、わたしたちも互に愛し合うべきである。
4:12 神を見た者は、まだひとりもいない。もしわたしたちが互に愛し合うなら、神はわたしたちのうちにいまし、神の愛がわたしたちのうちに全うされるのである。
4:13 神が御霊をわたしたちに賜わったことによって、わたしたちが神におり、神がわたしたちにいますことを知る。
4:14 わたしたちは、父が御子を世の救主としておつかわしになったのを見て、そのあかしをするのである。
4:15 もし人が、イエスを神の子と告白すれば、神はその人のうちにいまし、その人は神のうちにいるのである。
4:16 わたしたちは、神がわたしたちに対して持っておられる愛を知り、かつ信じている。神は愛である。愛のうちにいる者は、神におり、神も彼にいます。

 クリスマスの四週間前の日曜日ということで、アドベント(待降節)を迎えました。この度のアドベントは、「イエス様を通して現された神様の愛」について、少しでも理解を深めて、その愛を互いの間で実現する時としましょう。

 イエス様によって現された神様の愛を知るために、マルコ14章にある、弟子達に対するイエス様の愛から学んでみましょう。

 イエス様は、弟子たちから誤解され、非難されている人の、その人の内にある真実な神様への愛を知っておられて、その人を愛し弁護して、弟子達に真実を伝えました。(3~9節)

 イエス様は、イスカリオテのユダがご自分を裏切ることを知っておられ、どのようなときにどのような方法で裏切るかも知っておられた上で、彼を受け入れ、彼の企てを受け入れられました。(10~11、17~21、41~45節)

 イエス様は、弟子のペテロをはじめ、御側近くで生活を共にしていた弟子達が皆、イエス様を見捨てて逃げてしまうことを知っておられた上で、彼らを愛し受け入れ行動を共にしていました。(27~42、50、66~72節)

 このように、イエス様は弟子達の不完全さをよくご存知であり、その弟子達の問題点を見ないで寛容に受け入れたのではなく、そのことを彼らに明確に教えられた上で、彼らを愛し受け入れておられました。(6~9、18~21、27~30、37~41節)

 神様の愛には、聖(きよさ)と義(正しさ)が含まれているので、罪をいい加減には扱われませんでした。

 イエス様の愛は、人のご機嫌取りのようなうわべの愛ではなく、弟子達がイエス様の言葉をすぐに悟ることができなくても、後でわかるようになることを見込んで、いつも真実を話される愛し方でした。

 私たちは、この世の基準、自分自身の基準で兄弟姉妹を愛するのではなく、イエス様が弟子達になさったように、寛容と忍耐を尽くして、罪について、正しいことについて、真理について、互いに教え戒め勧め合い、互いに愛し受け入れ合うことをしていきましょう。

 イエス様が私たちを愛してくださったように、私たちも互いに愛し合っていく時に、聖霊による主の臨在により、共におられ働かれる主を知ることができ、イエス様を通して現された神様の愛をさらに知ることができるようになります。

 イエス様を通して現された神様の愛を実現する者となりましょう。ハレルヤ!