message-2012/10/21

2012年10月21日 『信仰の祈り』 ネヘミヤ記2章1~8節

2:1 アルタシャスタ王の第二十年、ニサンの月に、王の前に酒が出た時、わたしは酒をついで王にささげた。これまでわたしは王の前で悲しげな顔をしていたことはなかった。
2:2 王はわたしに言われた、「あなたは病気でもないのにどうして悲しげな顔をしているのか。何か心に悲しみをもっているにちがいない」。そこでわたしは大いに恐れて、
2:3 王に申しあげた、「どうぞ王よ、長生きされますように。わたしの先祖の墳墓の地であるあの町は荒廃し、その門が火で焼かれたままであるのに、どうしてわたしは悲しげな顔をしないでいられましょうか」。
2:4 王はわたしにむかって、「それでは、あなたは何を願うのか」と言われたので、わたしは天の神に祈って、
2:5 王に申しあげた、「もし王がよしとされ、しもべがあなたの前に恵みを得ますならば、どうかわたしを、ユダにあるわたしの先祖の墳墓の町につかわして、それを再建させてください」。
2:6 時に王妃もかたわらに座していたが、王はわたしに言われた、「あなたの旅の期間はどれほどですか。いつごろ帰ってきますか」。こうして王がわたしをつかわすことをよしとされたので、わたしは期間を定めて王に申しあげた。
2:7 わたしはまた王に申しあげた、「もし王がよしとされるならば、川向こうの州の知事たちに与える手紙をわたしに賜わり、わたしがユダに行きつくまで、彼らがわたしを通過させるようにしてください。
2:8 また王の山林を管理するアサフに与える手紙をも賜わり、神殿に属する城の門を建てるため、また町の石がき、およびわたしの住むべき家を建てるために用いる材木をわたしに与えるようにしてください」。わたしの神がよくわたしを助けられたので、王はわたしの願いを許された。

 この出来事の4ヶ月前にネヘミヤは、イスラエル民族の故郷エルサレムの荒廃した状況を聞いて非常に嘆き悲しみ、イスラエル民族が神様に対して犯した罪のゆえにこのような結果になってしまったことを告白し、イスラエル民族の罪の赦しを求める断食の祈りをしていました。

 彼は、異邦の地バビロンで王様の給仕役として仕えており、王様から大変信頼されている人であったようです。

 彼はどのようなときにも祈る習慣が身に付いていた人であったので、王様からの問いかけに答えるときにも、わたしは天の神に祈って、王に申しあげた」(4~5節)とあるように、これから自分が王様に言うべきことを神様に聞き、教えていただいてから答えています。

 彼は生活全般にわたって、生きて働かれる神様を認め、神様の御前に謙虚に、神様を畏れ敬って生活していたことがネヘミヤ記の至るところで垣間見ることができます。

 ですから、王様が彼の願い事を聞いてくれたときも、わたしの神がよくわたしを助けられたので、王はわたしの願いを許された。」(8節)と述べています。

 私たちは、ネヘミヤから「信仰の祈り」を学ぶことができます。

 神様が常に共におられること、神様が生きて働いておられること、神様に罪を告白して赦しを求めること、神様が語りかけてくださること、神様は使命を与えてくださり、そのために成すべきことを教えてくださること、神様が常に導き、守り、助けてくださることなど、彼はすべてのことに神様を認め、神様に祈り、神様と共に使命を実行していく人でした。

 信仰の人ネヘミヤの絶えざる信仰の祈りに倣う者になりましょう。ハレルヤ!