message-2012/12/23

2012年12月23日 『クリスマスの喜び』 ルカによる福音書2章1~20節

2:1 そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。
2:2 これは、クレニオがシリヤの総督であった時に行われた最初の人口調査であった。
2:3 人々はみな登録をするために、それぞれ自分の町へ帰って行った。
2:4 ヨセフもダビデの家系であり、またその血統であったので、ガリラヤの町ナザレを出て、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
2:5 それは、すでに身重になっていたいいなづけの妻マリヤと共に、登録をするためであった。
2:6 ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、
2:7 初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。
2:8 さて、この地方で羊飼たちが夜、野宿しながら羊の群れの番をしていた。
2:9 すると主の御使が現れ、主の栄光が彼らをめぐり照したので、彼らは非常に恐れた。
2:10 御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。
2:11 きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。
2:12 あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである」。
2:13 するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして言った、
2:14 「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」。
2:15 御使たちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼たちは「さあ、ベツレヘムへ行って、主がお知らせ下さったその出来事を見てこようではないか」と、互に語り合った。
2:16 そして急いで行って、マリヤとヨセフ、また飼葉おけに寝かしてある幼な子を捜しあてた。
2:17 彼らに会った上で、この子について自分たちに告げ知らされた事を、人々に伝えた。
2:18 人々はみな、羊飼たちが話してくれたことを聞いて、不思議に思った。
2:19 しかし、マリヤはこれらの事をことごとく心に留めて、思いめぐらしていた。
2:20 羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであったので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。

 私たちの救い主イエス・キリストのご降誕をお祝いするクリスマスが近づいてきました。

 人口調査の登録ために、ヨセフとマリヤはベツレヘムまで行く必要がありました。ベツレヘムは人口登録の旅行者であふれていて、宿屋には彼らの泊まる部屋がなく、家畜小屋に泊まっていました。そのような中で、マリヤは月が満ちて救い主イエス様を出産し、布にくるんで飼い葉おけに寝かせました。

 その晩に、主の御使いが、野宿をしている羊飼いたちに現れて、救い主がお生まれになったことを告げました。救い主のしるしは、「飼い葉おけに寝かせてある赤ちゃん」ということでした。羊飼いたちは、御使いのお告げを信じて、ベツレヘムに救い主を探しにいきました。

 ベツレヘムには、家畜小屋は沢山あり、飼い葉おけも沢山あったことでしょう。探すのは一苦労であったと思いますが、彼らには、救い主にお会いできるという喜びがあったので、そんな苦労も乗り越えることができたのでしょう。

 そして、探し当てたときの喜びは、非常に大きな喜びであったことでしょう。御使いが言ったとおりに飼い葉おけに寝かせてある赤ちゃんがいたのですから。羊飼いたちは興奮してそのことをその場にいるヨセフとマリヤ、他の人たちに話しました。羊飼いたち、ヨセフとマリヤは大きな喜びに満たされたことでしょう。

 救い主にお会いした羊飼いたちは、偉大な神様が自分たちに素晴らしいことをしてくださったことをこの上なく喜び、神様をほめたたえながら帰って行きました。

 羊飼いたちの喜びは、救い主に会えることを期待する喜び、救い主にお会いできた喜び、救い主にお会いした後の喜び…喜びがいっぱいです。

 私たちを罪から救ってくださる救い主イエス様にお会いするということはなんという喜びでしょう。イエス様を信じて心にお迎えしている私たちは、この喜びを私たちの内に持っているので、クリスマスを心から喜ぶことができます。

 この喜びを主にある友と分かち合い、また、まだこの喜びを受け取っておられない方たちにもお伝えしましょう。ハレルヤ!