message-2012/5/20

2012年5月20日 『聖霊待望』 ルカによる福音書24章13~32節

24:13 この日、ふたりの弟子が、エルサレムから七マイルばかり離れたエマオという村へ行きながら、
24:14 このいっさいの出来事について互に語り合っていた。
24:15 語り合い論じ合っていると、イエスご自身が近づいてきて、彼らと一緒に歩いて行かれた。
24:16 しかし、彼らの目がさえぎられて、イエスを認めることができなかった。
24:17 イエスは彼らに言われた、「歩きながら互に語り合っているその話は、なんのことなのか」。彼らは悲しそうな顔をして立ちどまった。
24:18 そのひとりのクレオパという者が、答えて言った、「あなたはエルサレムに泊まっていながら、あなただけが、この都でこのごろ起ったことをご存じないのですか」。
24:19 「それは、どんなことか」と言われると、彼らは言った、「ナザレのイエスのことです。あのかたは、神とすべての民衆との前で、わざにも言葉にも力ある預言者でしたが、
24:20 祭司長たちや役人たちが、死刑に処するために引き渡し、十字架につけたのです。
24:21 わたしたちは、イスラエルを救うのはこの人であろうと、望みをかけていました。しかもその上に、この事が起ってから、きょうが三日目なのです。
24:22 ところが、わたしたちの仲間である数人の女が、わたしたちを驚かせました。というのは、彼らが朝早く墓に行きますと、
24:23 イエスのからだが見当らないので、帰ってきましたが、そのとき御使が現れて、『イエスは生きておられる』と告げたと申すのです。
24:24 それで、わたしたちの仲間が数人、墓に行って見ますと、果して女たちが言ったとおりで、イエスは見当りませんでした」。
24:25 そこでイエスが言われた、「ああ、愚かで心のにぶいため、預言者たちが説いたすべての事を信じられない者たちよ。
24:26 キリストは必ず、これらの苦難を受けて、その栄光に入るはずではなかったのか」。
24:27 こう言って、モーセやすべての預言者からはじめて、聖書全体にわたり、ご自身についてしるしてある事どもを、説きあかされた。
24:28 それから、彼らは行こうとしていた村に近づいたが、イエスがなお先へ進み行かれる様子であった。
24:29 そこで、しいて引き止めて言った、「わたしたちと一緒にお泊まり下さい。もう夕暮になっており、日もはや傾いています」。イエスは、彼らと共に泊まるために、家にはいられた。
24:30 一緒に食卓につかれたとき、パンを取り、祝福してさき、彼らに渡しておられるうちに、
24:31 彼らの目が開けて、それがイエスであることがわかった。すると、み姿が見えなくなった。
24:32 彼らは互に言った、「道々お話しになったとき、また聖書を説き明してくださったとき、お互の心が内に燃えたではないか」。

 教会では、今年は4月8日がイースター(復活祭)でしたので、その50日後の5月27日がペンテコステの日(聖霊降臨日)として記念の礼拝のときを持ちます。その前の週の今日の礼拝では、聖霊が降るのを待ち望んでいた弟子達と同じ気持ちで、私たちもさらに聖霊に満たされることを求めて、聖霊が私たちにどのようなことをしてくださる方なのかを、十字架で死なれて3日目に復活されたイエス様が、弟子達にしてくださったことを通して知るときとしましょう。

 イエス様は十字架で死なれる前の晩に、「聖霊はわたしのものを受けて、それをあなたがたに知らせる」(ヨハネ16:12~15)と弟子達に語られました。

 聖霊は、イエス様が弟子達にしてくださったように、イエス様を信じて弟子となった者たちと関わってくださる方であるとも言えます。

Ⅰ.聖霊は、御言葉の真理を語ってくださる。

 『 そこでイエスが言われた、「ああ、愚かで心のにぶいため、預言者たちが説いたすべての事を信じられない者たちよ。キリストは必ず、これらの苦難を受けて、その栄光に入るはずではなかったのか」。こう言って、モーセやすべての預言者からはじめて、聖書全体にわたり、ご自身についてしるしてある事どもを、説きあかされた。(25~27節)

Ⅱ.聖霊は、御言葉の真理を悟ることができるように助けてくださる。

『 そこで、しいて引き止めて言った、「わたしたちと一緒にお泊まり下さい。もう夕暮になっており、日もはや傾いています」。イエスは、彼らと共に泊まるために、家にはいられた。一緒に食卓につかれたとき、パンを取り、祝福してさき、彼らに渡しておられるうちに、 彼らの目が開けて、それがイエスであることがわかった。すると、み姿が見えなくなった。』(29~31節)

『 それから彼らに対して言われた、「わたしが以前あなたがたと一緒にいた時分に話して聞かせた言葉は、こうであった。すなわち、モーセの律法と預言書と詩篇とに、わたしについて書いてあることは、必ずことごとく成就する」。そこでイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心を開いて 言われた…(44~46節)

Ⅲ.聖霊は、情熱(力)を与えてくださる。

『 彼らは互に言った、「道々お話しになったとき、また聖書を説き明してくださったとき、お互の心が内に燃えたではないか」。(32節)

『 見よ、わたしの父が約束されたものを、あなたがたに贈る。だから、上から力を授けられるまでは、あなたがたは都にとどまっていなさい。』(49節)

  聖霊は、イエス様によって明らかにされた御言葉の真理を私たちに語り、イエス様が弟子達の心を開いて真理を悟ることができるようにしてくださったように私たちにもしてくださり、復活のイエス様と話をしていた弟子達の心が燃やされたように、私たちの心をイエス様に対する情熱で燃やし、復活された救い主イエス様を伝える力を与えてくださる方です。

 聖霊に満たされて、私たちと共におられるイエス様を知ることを求めていきましょう。ハレルヤ!