message-2014/5/4

2014年5月4日 『復活のイエスの召命』 ヨハネによる福音書21章15~19節


21:15 彼らが食事をすませると、イエスはシモン・ペテロに言われた、「ヨハネの子シモンよ、あなたはこの人たちが愛する以上に、わたしを愛するか」。ペテロは言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご存じです」。イエスは彼に「わたしの小羊を養いなさい」と言われた。
 21:16 またもう一度彼に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛するか」。彼はイエスに言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご存じです」。イエスは彼に言われた、「わたしの羊を飼いなさい」。
 21:17 イエスは三度目に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛するか」。ペテロは「わたしを愛するか」とイエスが三度も言われたので、心をいためてイエスに言った、「主よ、あなたはすべてをご存じです。わたしがあなたを愛していることは、おわかりになっています」。イエスは彼に言われた、「わたしの羊を養いなさい。
 21:18 よくよくあなたに言っておく。あなたが若かった時には、自分で帯をしめて、思いのままに歩きまわっていた。しかし年をとってからは、自分の手をのばすことになろう。そして、ほかの人があなたに帯を結びつけ、行きたくない所へ連れて行くであろう」。
 21:19 これは、ペテロがどんな死に方で、神の栄光をあらわすかを示すために、お話しになったのである。こう話してから、「わたしに従ってきなさい」と言われた。

 死から復活されたイエス様がペテロに、「わたしの羊を養いなさい」とおっしゃいました。かつてペテロが、イエス様の弟子として従って行くきっかけとなったイエス様の言葉は、「わたしについてきなさい。あなたがたを人間をとる漁師にしてあげよう」(マルコ1:17)でした。その言葉は、漁師のペテロにとって、人々をイエス様のもとに導いてくるというイメージを連想するのに容易な言葉であったかも知れません。

 「わたしの羊を養いなさい」というのは、「イエス様を救い主と信じる人々を御言葉によって養い育てなさい」ということですが、ペテロの漁師としての経験では、魚を養い育てるということはしていませんから、羊飼いが羊を放牧して、草のあるところや水のあるところに導いて養い育てるということは未経験の分野のイメージとも言えます。

 そのようなペテロですから、イエス様が愛し養っておられる「イエス様の羊」を任され養い育てるということは、イエス様に倣い、聞き従ってその務めを果たしていく以外に道はないと思ったことでしょう。

 また、イエス様は、ペテロの人生の最後の姿も語られました。それは、ペテロにとっては理不尽な、そうはなりたくないというような姿でした。しかし、イエス様ははっきり、そのことによって神様の栄光をあらわすともおっしゃいました。イエス様に倣い、聞き従い続ける人生は、ときに理不尽な、自分の願いとは違う人生であるかも知れませんが、確かなことは、イエス様に従う人生は神様の栄光をあらわす人生となるということです。

 イエス様は私たちにも、イエス様が愛されている人々を任されて、「わたしの羊を養いなさい」と声をかけられ、この世を去る時まで、「わたしに従いなさい」を語りかけておられるのではないでしょうか。イエス様を愛して従っていきましょう。ハレルヤ!