message-2025/09/14

『モーセの信仰』 出エジプト記2章11~25節、ヘブル人への手紙11章24~27節

11モーセが成長して後、ある日のこと、同胞の所に出て行って、そのはげしい労役を見た。彼はひとりのエジプトびとが、同胞のひとりであるヘブルびとを打つのを見たので、 12左右を見まわし、人のいないのを見て、そのエジプトびとを打ち殺し、これを砂の中に隠した。 13次の日また出て行って、ふたりのヘブルびとが互に争っているのを見、悪い方の男に言った、「あなたはなぜ、あなたの友を打つのですか」。 14彼は言った、「だれがあなたを立てて、われわれのつかさ、また裁判人としたのですか。エジプトびとを殺したように、あなたはわたしを殺そうと思うのですか」。モーセは恐れた。そしてあの事がきっと知れたのだと思った。 15パロはこの事を聞いて、モーセを殺そうとした。
しかしモーセはパロの前をのがれて、ミデヤンの地に行き、井戸のかたわらに座していた。 16さて、ミデヤンの祭司に七人の娘があった。彼女たちはきて水をくみ、水槽にみたして父の羊の群れに飲ませようとしたが、 17羊飼たちがきて彼女らを追い払ったので、モーセは立ち上がって彼女たちを助け、その羊の群れに水を飲ませた。 18彼女たちが父リウエルのところに帰った時、父は言った、「きょうは、どうして、こんなに早く帰ってきたのか」。 19彼女たちは言った、「ひとりのエジプトびとが、わたしたちを羊飼たちの手から助け出し、そのうえ、水をたくさんくんで、羊の群れに飲ませてくれたのです」。 20彼は娘たちに言った、「そのかたはどこにおられるか。なぜ、そのかたをおいてきたのか。呼んできて、食事をさしあげなさい」。 21モーセがこの人と共におることを好んだので、彼は娘のチッポラを妻としてモーセに与えた。 22彼女が男の子を産んだので、モーセはその名をゲルショムと名づけた。「わたしは外国に寄留者となっている」と言ったからである。
23多くの日を経て、エジプトの王は死んだ。イスラエルの人々は、その苦役の務のゆえにうめき、また叫んだが、その苦役のゆえの叫びは神に届いた。 24神は彼らのうめきを聞き、神はアブラハム、イサク、ヤコブとの契約を覚え、 25神はイスラエルの人々を顧み、神は彼らをしろしめされた。

出エジプト記2章

24信仰によって、モーセは、成人したとき、パロの娘の子と言われることを拒み、 25罪のはかない歓楽にふけるよりは、むしろ神の民と共に虐待されることを選び、 26キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる富と考えた。それは、彼が報いを望み見ていたからである。 27信仰によって、彼は王の憤りをも恐れず、エジプトを立ち去った。彼は、見えないかたを見ているようにして、忍びとおした。
 ヘブル人への手紙の著者は、モーセが「キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる富と考えた」 (11:26)と述べています。それは、「神はアブラハム、イサク、ヤコブとの契約を覚え、神はイスラエルの人々を顧み、神は彼らをしろしめされた(知っておられた)」(出エジプト記2章24~25節)の御言葉から解釈したと思います。

へブル人への手紙11章

 「メッセージ要約」
それは、神様がアブラハムに与えた契約、「地のすべてのやから(民族)は、あなたによって祝福される」(創世記12:3)とあるように、アブラハムの子孫のイスラエル民族から、全人類を罪から救う救い主、イエス・キリストが生まれる神様のご計画があるからです。

 モーセは、全人類の祝福の基となるはずのイスラエル民族(創世記12:2)が奴隷状態となっていることに我慢できず、王宮での何不自由ない豊かな生活を捨ててでも、彼らを守ることが神様からの尊い使命と考えたのです。それゆえに、彼は行動を起こしました。(出エジプト記2:11~22)

 ヘブル人への手紙の著者は、出エジプト記2章11~22節のモーセの行動と、23~25節のイスラエルの人々に対する神様の御心から解釈して述べたと考えられます。
 
 救い主イエス・キリストは、十字架上の死をもって、「イエスは神の子、救い主(キリスト)」と信じる者の罪を赦し、神様との関係を回復してくださるのです。そのように信じているキリスト教会の私たちも、祝福の基の使命を担う者とされているのです。

 モーセに与えられた尊い使命を私たちも受け継いでいるのです。人々の救いのために必要なことが、すべての人、物、事柄よりも優先するのです。モーセの考え方、感じ方が優先順位の選択を決定したように、私たちの考え方、感じ方も優先順位の選択に影響を与えています。
 キリストの思いを自分の思いとして、日々の優先順位の選択を聖霊様に聞き、神様の御心を受け取り、導かれてまいりましょう。 ハレルヤ!

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