message-2012/1/29

2012年1月29日 『収穫』 詩篇103篇2節

103:2 わがたましいよ、主をほめよ。そのすべてのめぐみを心にとめよ。                           

 上記の聖句は口語訳ですが、新改訳では、「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」と訳されています。 

 今日は、新会堂「舞チャペル」献堂一年を振り返って、主の良くしてくださったことを憶えるときとしたいと思います。

 私たちは、2000年度の教会総会において、「2010年に新会堂献堂」のビジョンを掲げました。 主は、そのことを実現してくださいました。

 2009年に中古物件を購入して、2010年8月から改修工事が始まり、11月末に完成引渡しの時をもちました。二階の改修工事は次期工事として、先ずは、一階の礼拝堂が完成したので礼拝を開始することから、2011年1月16日に献堂式を行い、一年が過ぎました。

 今日の説教のテーマは『収穫』ですが、主が良くしてくださったことをしっかりと理解して受け取っていくならば、それは私たちにとって大きな収穫と言えるのではないでしょうか。

 舞チャペル献堂一年を振り返っての私の収穫は、主が与えてくださった夢と幻は、主が実現に至らせてくださるということを確信させていただいたことです。 

 夢と幻は、目標とか志という言葉に置き換えてもいいと思いますが、幻は英語で「ビジョン」なので、ビジョンという言葉をこの度は使います。

 献堂に至るまでの10年間は、はっきり言って実現不可能と思われる現実が満載でした。ビジョンを掲げ続けて5年目を迎えた2004年の初夏、教会全体に新会堂献堂のビジョンへの信仰がなかなか生まれてこないことに、私自身が萎れて、「このビジョンは何かの間違いだったのでしょうか?それとも、2010年ではなく先延ばししたほうがいいのでしょうか?」などと祈っていたときに、主は私に、やり方を変えることを提案されました。それは、教会の兄弟姉妹とビジョンを明確に共有する方法を考えなさい、ということでした。その後からは、そのことを考える方向にエネルギーを集中して祈りました。そうすると、いくつかの方法が浮かんできて、実際にそのことを実行に移していきました。そうする中で、私のうちに、やはり、「新会堂献堂2010年」というビジョンで進んでいいのだと確信が与えられ、新会堂建築委員会を設置し、土地探しを始めていきました。それでも、不可能と思われる現実は厳然としてありました。しかし、主はそれらの現実を一つ一つ乗り越えさせてくださり、教会全体に少しずつ信仰が与えられていきました。

 そして、今、主によって与えられた新会堂での礼拝、伝道活動が現実のものとなっています。このことによって私は、主が与えてくださるビジョンは、主によって実現されるということを知り、ビジョンは未来における現実を主によって垣間見させていただくことであり、見せていただいた私たちは、そのことを主と相談しながら、また、兄弟姉妹とそのビジョンを共有して相談しながら、ビジョンの実現のために労していくということは大きな意義があると確信しました。 

 皆さんにも、それぞれに何かしらの収穫があることと思います。主が良くしてくださったことを、それぞれの収穫としてしっかりと受け取っていきましょう。ハレルヤ!