message-2012/12/9

2012年12月9日 『お言葉どおりに』 ルカによる福音書1章26~45節

1:26 六か月目に、御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガリラヤの町の一処女のもとにきた。
1:27 この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなづけになっていて、名をマリヤといった。
1:28 御使がマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。
1:29 この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いめぐらしていた。
1:30 すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。
1:31 見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。
1:32 彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、
1:33 彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」。
1:34 そこでマリヤは御使に言った、「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」。
1:35 御使が答えて言った、「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。
1:36 あなたの親族エリサベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、はや六か月になっています。
1:37 神には、なんでもできないことはありません」。
1:38 そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。
1:39 そのころ、マリヤは立って、大急ぎで山里へむかいユダの町に行き、
1:40 ザカリヤの家にはいってエリサベツにあいさつした。
1:41 エリサベツがマリヤのあいさつを聞いたとき、その子が胎内でおどった。エリサベツは聖霊に満たされ、
1:42 声高く叫んで言った、「あなたは女の中で祝福されたかた、あなたの胎の実も祝福されています。
1:43 主の母上がわたしのところにきてくださるとは、なんという光栄でしょう。
1:44 ごらんなさい。あなたのあいさつの声がわたしの耳にはいったとき、子供が胎内で喜びおどりました。
1:45 主のお語りになったことが必ず成就すると信じた女は、なんとさいわいなことでしょう」。

 イエス様の母となったマリヤの「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」(38節)の言葉は、神様の御心に自分の身をゆだねる献身の言葉です。

 マリアが会いに行ったエリサベツもそのことを神の霊である聖霊によって悟り、「あなたは女の中で祝福されたかた、あなたの胎の実も祝福されています。主の母上がわたしのところにきてくださるとは、なんという光栄でしょう。ごらんなさい。あなたのあいさつの声がわたしの耳にはいったとき、子供が胎内で喜びおどりました。主のお語りになったことが必ず成就すると信じた女は、なんとさいわいなことでしょう」(42~45節)とマリヤに語りました。

 彼女たちの交わりには、聖霊による喜びがありました。そして二人に共通しているのは、すべての人を罪から救う救い主を与えてくださる神様の救いのご計画をその身に担っているということです。現実に彼女達は、その身に神様の奇跡による変化を体験しています。エリサベツは救い主のために道を備えるヨハネを身ごもり、マリヤは救い主イエス様を身ごもりました。二人には、神様からの目的、使命が与えられました。彼女たちは、神様の救いのご計画を実現するために自分を捧げて用いていただいている人たちです。

 彼女たちとは違う立場ではありますが、私たちイエス様を救い主と信じる信仰者は、神様の霊である聖霊を内に宿すということを体験しています。ですから、私たちは、聖霊により語られる神様のみ言葉を聞いて悟り、「お言葉どおりこの身になりますように」と、マリヤのように自分を捧げて、御心の実現のために用いていただくことができるように新しく造られた者とされています。

 彼女たちのような重責ではないとしても、私たちには、主の救いの業のための協力者としての多種多様な働きが任されています。

 私たちも、彼女たちのように聖霊に満たされ喜びをもって、互いに励まし合い、仕えあって、主のみ業が現されるために用いられていきましょう。ハレルヤ!