message-2012/9/2

2012年9月2日 『祭司の務め』 

エゼキエル書22章30節

 わたしは、国のために石がきを築き、わたしの前にあって、破れ口に立ち、わたしにこれを滅ぼさせないようにする者を、彼らのうちに尋ねたが得られなかった。

詩篇106篇23節

 それゆえ、主は彼らを滅ぼそうと言われた。しかし主のお選びになったモーセは破れ口で主のみ前に立ち、み怒りを引きかえして、滅びを免れさせた。

 神様は、神様と人との関係が罪によって断絶した状態になっているところに立って、とりなしの祈りにより祭司の務めをする信仰者を求めておられます。そのことの比喩として、城壁の破れ口に立って命がけで敵軍を撃退する勇士の姿を預言者エゼキエルは用いています。

 旧約聖書においては、奴隷生活のエジプトから約束の地カナンに向けて旅をするイスラエル民族の指導者として立てられたモーセが、イスラエルの人々の罪の赦しために神様の前でとりなしの祈りをしていました。(出エジプト記32章~34章)

 イスラエルの民はかたくなな心のゆえに、モーセを通して与えられた神様との契約(旧約)を守らず罪を犯してしまうことがしばしばありました。その人たちに対して、祭司は契約の律法により神様の御心を伝えて、罪の赦しのために律法の規定に従って動物の犠牲を捧げました。

  今は、イエス・キリストにより新しい契約が私たちに与えられており、イエス・キリストが私たちの罪を赦すために、私たちの身代わりの犠牲となって十字架で罪の罰を受けて死なれました。このイエス様が、私たちを罪から救ってくださる救い主であると信じるならば、私たちの罪は赦され、神様と和解して、神様の子どもとしての特権が与えられます。

 十字架で死なれて3日目に復活され、その後40日目に天に昇られたイエス様は、私たちの罪の赦しのために、天においていつも大祭司としてとりなしの祈りをしてくださっています。だれでもイエス様を救い主と信じるならば、罪が赦されて神様との関係を回復することができる恵みが与えられているのが今の時代です。

 このことを福音と言って、私たちは、まだイエス様を信じていない人たちにお伝えしています。そして、その人たちがイエス様を信じて罪が赦されて救われるように願い祈っています。このことが、イエス・キリストによる新しい契約において、とりなしの祈りによって祭司の務めをする信仰者の姿です。

 すべての信仰者が祭司の務めをするように導かれていますので、その務めを忠実にしていきましょう。ハレルヤ!