message-2012/2/5

2012年2月5日 『幻』 使徒行伝16章9~10節(引用:11~34節)

 16:9 ここで夜、パウロは一つの幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が立って、「マケドニヤに渡ってきて、わたしたちを助けて下さい」と、彼に懇願するのであった。16:10 パウロがこの幻を見た時、これは彼らに福音を伝えるために、神がわたしたちをお招きになったのだと確信して、わたしたちは、ただちにマケドニヤに渡って行くことにした。  

  パウロとシラスは、第2回目の伝道旅行に出かけ、初めの伝道旅行で福音を伝えたアジヤ(現在のトルコ)の町々の教会を訪問する予定でしたが、聖霊により、パウロの訪問計画と主がご計画しておられることに喰い違いがあることがわかり、幻によって主のご計画を知らされたのが、上記の聖書記事です。 

  パウロは、この幻が主からのものであると確信して、マケドニヤ(現在のギリシャ)に向かいます。そして、ピリピに行き、川辺の祈り場でそこにいる人たちに福音を語りました。主は、そこにいたルデヤという婦人の心に働きかけ、福音を信じて救われるように導かれました。また、ルデヤの家族も救われました。ルデヤは、パウロたちを自分の家に泊めて宣教活動に協力しました。

 彼らがピリピでの宣教活動をしていると、占いの霊に取り付かれた女奴隷が、彼らを誉めそやして妨害したので、困り果てたパウロは、イエス・キリストの名によって占いの霊を彼女から追い出し、彼女を正気に戻らせました。そうすると、彼女の主人たちが、「儲けがなくなった」とパウロたちを訴えて裁判にかけ、パウロたちはむち打ちの刑を宣告され、むち打たれて投獄されてしまいました。

 獄中の彼らは、神様に祈り、賛美を捧げ続けていると、突然、大地震が起こって、彼らとその他の囚人達の鎖は解けて、脱走できる状態になったため、看守は囚人達が脱走したものと思い込み、責任を取って自殺しようとしたところパウロたちはじめ囚人の皆が脱走せずに留まっていることを、パウロが看守に伝えたところ、看守は、「救われるためには何をするべきでしょうか」とパウロに尋ね、パウロたちが福音を語り、看守と彼の家族が救われました。

 幻により主のご計画を教えられて邁進していくときにも、順境と逆境のときがあります。パウロは、順境の時には高慢にならず、逆境の時には不信仰にならずに、主に信頼して、福音を語り、主の業に励みました。 

 私たちも、聖霊の働きにより幻によって主の御心を教えていただき従って行くときに順境のとき、逆境のときがあります。 私たちも、どのような状況の中にあっても幻によって志を与えてくださった主に信頼して、福音宣教と主の業に励んでまいりましょう。ハレルヤ!